AWS Config 入門
どんなサービス?
AWS リソース(モノ)の設定、変更を記録して履歴として確認できるようになる。また、AWS Config ルールを作成すれば、設定内容がルールに準拠しているか評価して、非準拠なら Amazon SNS で通知できる。
また、特定の AWS リソースを使用するすべてのリソースを確認できる。(あるセキュリティグループを使っている全てのインスタンスを確認する等)
コンプライアンス監査や、セキュリティ分析、リソース変更の追跡、トラブルシューティングを可能とする。
どうやって設定を評価するの?
AWS Config ルールを作成して評価内容を定義する。
AWS Config ルールにはマネージドルールというカスタマイズ可能な定義済みのルールが用意されているが、独自のカスタムルールを作成することもできる。
AWS Config はリソースで発生する設定変更を継続的に追跡し、これらの変更がルールの条件に違反している場合はリソースとルールに非準拠を示す [noncompliant] のフラグを付ける。
評価の対象にできるリソースは以下の3つ。
- タグキー
- リソースタイプ
- リソースID
評価のトリガーは以下の2種類。
- 設定変更
- ルールの範囲に該当するリソースで設定が変更されたとき (設定レコーダーが有効のとき)
- 定期的
- 指定した間隔 (選択可能な頻度は 1 時間、3 時間、6 時間、12 時間、24 時間)
サービスの開始方法
コンソールおよび AWS CLI で開始可能。 アカウント内のリージョン単位で操作が必要。
ルールの有効化方法
標準で最大 150 個のルールを作成できる。
利用するメリットは?
- 初期費用なしでリソースの設定を簡単に追跡できる。
- データ収集のためのエージェントをインストールおよび更新したり、大規模なデータベースを管理したりといった複雑な作業を回避できる。
- 特定の規準 (PCI-DSS、HIPAA など) に準拠させる必要があるワークロードを持っている場合は、Config ルールの機能を使用して AWS インフラストラクチャ設定のコンプライアンスを評価し、監査人に向けてレポートを生成できる。
マルチアカウント、マルチリージョンでのデータ集約について
AWS Config のデータ集約機能では、複数のアカウントやリージョンの AWS Config データを単一のアカウントに集約できる。これは純粋に、コンプライアンスの可視性を実現するレポート機能である。
AWS Config の新しいリソースタイプであるアグリゲータで複数のアカウントやリージョンから AWS Config データを収集する。
AWS Organizations は利用していなくても良い。
EC2 インスタンス内のソフトウェアに対する設定変更について
AWS アカウント内の EC2 インスタンス内に加え、オンプレミス環境の仮想マシン (VM) やサーバー内のソフトウェアに対する設定変更を記録できます。
- AWS Config で記録される設定情報
- オペレーティングシステム更新
- ネットワーク設定
- インストール済みのアプリケーション
以前にコンプライアンス違反であったリソースが依然としてコンプライアンス違反である場合の挙動
AWS Config は、コンプライアンス状況に変化があったときにのみ通知を送信します。以前にコンプライアンス違反であったリソースが依然としてコンプライアンス違反である場合、Config は新しい通知を送信しません。コンプライアンス状況が「コンプライアンス遵守」に変化した場合、状況変化の通知がお客様に届きます。
AWS Config を使って S3 バケットのパブリックアクセスが可能となった場合に通知する方法
できないこと
- リソースをプロビジョニングする前、またはリソースの設定を変更する前にルールによる評価を実行すること
- データ集約機能を使って複数アカウントにルールをプロビジョニングすること
課金のタイミング
- 記録対象のリソースタイプで変更を検出した回数
- 月ごとにアクティブだった AWS Config ルールの数